全国大会活躍を 那賀高女子ハンド部激励会
愛知県で24日から開かれる「第45回全国高校ハンドボール選抜大会」に出場する和歌山県立那賀高校(岩出市高塚)女子ハンドボール部にエールを届けようと、公益財団法人「島財団」は11日、フォルテワジマ(和歌山市本町)で激励会を開いた。
同財団の設立者で島精機製作所(同市坂田)の会長でもある島正博理事の妻、故・島和代さんは、同校の卒業生。在学中は同部に在籍し、国体にも2度出場している。また、同財団の大江嘉幸理事長が同校出身という縁もあり、29年ぶりに県大会で優勝をつかみ、全国大会に挑む選手らへの激励会を企画した。
この日、同校の森勝博校長、同部の阪中理英顧問らと共に選手ら12人が出席。阪中顧問は育児休暇を終えて復帰した2年前について、「部員も少なく県で1番になれるなんて考えられなかった」と振り返り、「いろんな人の力を借り、パワーをもらいながらここまで来られたので、全てを胸に込めて全国に那賀高校の名を刻んできたい」と話した。
大江理事長は「一瞬一瞬を大切に視野を広げていって」と伝え、島会長はことし60周年を迎える同社が過去に何度か倒産の危機が訪れた際に「愛・氣・創造」で乗り切った経験を話した上で、「チーム力と努力、気力でぜひ全国大会で素晴らしい成績を残して」とエールを送った。
同部の石原加菜主将が「必ずこのチームで勝ち、これから和歌山の名を全国に広めてきます」と意気込みを伝えた。その後、選手全員が前日に85歳の誕生日を迎えた島会長を祝い、花束のプレゼントを贈るなど、和やかな会となった。