田脇・松村さんら最優秀 ビジネスプラン表彰

創業後間もない人や創業に関心のある人を応援する「第7回ビジネスプランコンテスト」の入賞者による発表会が12日、和歌山市本町のフォルテワジマで開かれた。最優秀賞に一般の部で、同市の田脇翔太さん、松村愛生さんの「『木の国』から生まれた環境価値の販売」、学生の部では、神戸大学の吉野実さんの「1日カメラ女子、カメラ男子になろう」が選ばれた。

和歌山商工会議所や地元金融機関などでつくる「『創業支援セミナーinわかやま』実行委員会」が、2016年から開いている。

この日は、総数47件の応募から最終選考に残った8組(一般5組と学生3組)が、会場やオンラインでプランを発表。新規制や創造性、収益性、地域貢献度などの項目で評価し、それぞれ最優秀賞、優秀賞、優良賞と、一般の部はさらにグッドプラン賞を決めた。

一般の部で最優秀賞に選ばれた田脇さんと松村さんのプランは、経産省などが運営するJクレジット制度を取り入れ、森林が二酸化炭素を吸収することによって生まれる環境価値を市場で売買できる仕組み。「子どもが大人になる未来に多くの緑を残したい」との思いから考えたといい、2人は「選ばれてうれしい。僕たちはまだプランの段階で、事業として走り出している人たちの意見は説得力があって感心した。起業に向けて取り組んでいきたい」と話した。

学生の部で最優秀賞に輝いた吉野さんが提案したのは、一眼レフカメラを格安で貸し出すという事業で、高価で質の高い一眼レフを気軽に楽しんでもらいたいと考えたプランだった。

この他、熊野の里山、色川地区で、五感で楽しむ食体験ができる体験レストランや、洋服のように着られる着物、土に返る植物育成型消しゴムなどのプランなどがあった。

最優秀賞に選ばれた田脇さん㊧、松村さん

最優秀賞に選ばれた田脇さん㊧、松村さん