警察署12署体制に 県警が組織改編と人事

和歌山県警は18日、春の第1次人事異動(28日発令)を発表した。対象は警部以上の警察官と警部相当職以上の職員(一部警部補・係長以下を含む)で、異動規模は244人(警察官218人、職員26人)。主な組織改編の一つとして、大規模災害時の対処能力向上などを目的に、現在14ある警察署を12に再編する。

警視正の異動は6人で、このうち砂浩之警務部参事官が生活安全部長に、出納延計和歌山東署長が交通部長に、的場克郎御坊署長が警務部参事官兼首席監察官に、それぞれ昇任する。

全12署の署長が交代し、本紙エリアでは和歌山西署長に川上和彦交通部長、和歌山東署長に左向伸次交通部参事官、和歌山北署長に阪口豊刑事部・生活安全部・警備部参事官(組織犯罪対策担当)、海南署長に森本仁警務部留置管理課長、岩出署長に井上英喜生活安全部参事官(地域警察担当)が就任する。

有田署と湯浅署を統合。名称を「有田湯浅署」とし、有田市および有田郡全域を管轄する。有田湯浅署長は松本純一交通部交通指導課長が28日付で湯浅署長に就任した後、4月1日付で就任。串本署と新宮署の統合では、「新宮署」の管轄が田辺市のうち本宮町、新宮市および東牟婁郡全域となり、田原正士刑事部科学捜査研究所長が28日付で串本署長に就任後、4月1日付で新宮署長に就任する。また、白浜署は管轄区域に上富田町とすさみ町が加わり、西牟婁郡全域となる。

その他、人身安全関連事案の司令塔として機能させるため、生活安全部に「人身安全対策課」を新設。警備部にも「警備企画課」を新設し、危機管理機能の強化を図る他、警察本部への業務集約化の推進や、組織体制の整備などが組織改編内容となっている。

一方、警部補以下の警察官と職員(一部警部以上・係長以下を含む)を対象とした第2次人事異動(4月1日発令)の規模は前年よりも241人増え、843人(同778人、同65人)の予定で、54年ぶりの組織改編に伴い大幅に増えた。