ものづくりをPR わかちか広場に新施設
和歌山市の工業製品や企業を紹介し、地場産業をPRする展示施設「和歌山市のものづくり」が19日、同市美園町のわかちか広場内にオープンした。
広場の北側、2020年度で閉館した和歌山地域地場産業振興センターのスペースを再整備。市と市工業振興協会(嶋本雅光会長)が協力し、ニットや皮革、家具、機械金属、化学工業など多彩なものづくりの組合が製品を展示しており、市内の中小企業が開発した優れた製品を市が認定する「チャレンジ新商品」の紹介パネルも並ぶ。
広場南側の展示ケースも活用し、季節などに応じて展示製品は入れ替える。
初日はオープニングセレモニーが行われ、尾花正啓市長は「和歌山市にはこんな素晴らしい地場産業があり、職人がいることを知ってもらい、販路開拓につながれば」と期待。嶋本会長は「和歌山にはたくさんのものづくりの組合があり、日々頑張っている。展示を通して紀州、和歌山の名を発信していきたい」とあいさつし、戸田正人市議会議長ら来賓も祝福した。
テープカットを終えると、主催者や来賓、一般の来場者も施設に入り、地元の優れたものづくり製品に見入った。
オープンを記念して、広場では小学生対象の鍋敷き作りの体験コーナー、県内企業のPR、お笑いなどのステージイベントも行われ、「わかやま元気シニア生きがいバンク」登録者による音楽ライブも盛り上がった。
「和歌山市のものづくり」は入場無料。開館は午前8時半~午後7時(日曜・祝日は5時15分)。