花山で春恒例の植樹 うららくらぶが里山整備
和歌山市鳴神の里山「花山」で環境保全活動に取り組む団体「花山うららくらぶ」(中村源吾代表)は27日、ヤマアジサイやドウダンツツジなどの苗木を植樹した。
人が歩いて入るのが難しいほど生い茂り、竹林の侵食で広葉樹の枯死などが起こっていた花山の環境をよみがえらせようと、近隣住民を中心とする同団体は2000年に活動を開始。竹林、広葉樹などゾーンを分けて整備を進め、植樹は07年から毎年続け、これまでに約800本を植えてきた。
本年度も県緑化推進会の「緑の募金事業」の補助金交付を受け、45本の苗木を用意。同団体と協力する地域団体のメンバーら15人が参加し、山道沿いに穴を掘り、苗木を植え、水をかけた。
花山はヤマザクラなどが咲きはじめ、地域住民らの憩いの場となっている他、災害時には避難場所として活用される。
中村代表(53)は「山頂まで人が入れるようになり、防災拠点として活用できるようになったのは大きな成果。今後も四季折々の花がきれいに見えるように、活動を継続していきたい」、同団体メンバーの祖父と共に毎年活動に参加しているという小学5年生の内野竣哉さん(11)は「自分が植えた木がどう育っていくのかワクワクする」と話していた。