避難民受け入れへ 和市がウクライナ支援
和歌山市は3月31日、ロシアによる侵攻によって国外に逃れたウクライナの避難民を、市営住宅の空き室活用によって受け入れることを決めた。市によると、東日本大震災などの被災者の受け入れ実績はあるが、海外の避難民や難民を受け入れるのは今回が初めて。県内で受け入れを決めた自治体は他にはないという。
尾花正啓市長が定例会見で明らかにした。市は同日午前、要請に応える形で法務省に避難民の受け入れに協力できることを伝えた。
市営住宅の点在する空室のうち、家族向けの2~3DKタイプの10室程度を避難民用に確保する。実際に受け入れた場合、同じ団地内に複数の避難民家族を住まわせるなど、生活しやすい環境を整え、就学や就労支援なども図っていく予定。
ウクライナの避難民は400万人を超えており、尾花市長は「一刻も早く停戦することを願っているが、まずは避難民を受け入れる準備をしたい」と話した。