海南市議18人決まる 新人5人全員当選

任期満了に伴う海南市議選は24日、投開票され、新市議18人が決まった。昨年補欠選挙で当選した杉本博美さん(48)が、1928票でトップ当選を果たした。定数2減の中、現職4人が涙をのみ、新人は5人全員が当選。党派別に無所属12、公明と共産が各2、自民と維新が各1。投票率は52・33%で、前回2018年の55・28%を2・95㌽下回り、2005年の下津町との合併後最低となった。

市議選には現職16人、元職1人、新人5人の計22人が立候補。前回、トップ当選で県議選に鞍替えした中西徹さんや、上位当選した引退議員らの約5000票の浮動票の行方が読めず、最後まで混戦となった。

票数は午後11時の4回目の発表で差がつき始め、海南市黒江にある杉本さんの事務所では、集まった約30人が当選を確信。11時半すぎ、杉本さんは支援者らと当選を喜び合い、お祝いムードに包まれた。

杉本さんは選挙戦を振り返り、「皆さんのおかげでいい活動ができた結果。ほっとした気持ちとこれから頑張っていかないといけないという身の引き締まる思い」とあいさつ。「まだまだ未熟な中での2回目の当選。海南市を良くし、皆さんの支えになり、成果を出せる議員になりたい」と感謝した。

党派別では、共産が2議席減らし、自民は1、公明は2、維新が1議席をそれぞれ維持する結果となった。

支援者らと共に喜ぶ杉本さん(前列中央)

支援者らと共に喜ぶ杉本さん(前列中央)