連休スタートで予断許さず 新型コロナ
和歌山県が4月28、29日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は476人で、前週の同じ木・金曜に比べ11人減少した。3人の死亡が確認され、県内の死者は累計115人。新たなクラスター(感染者集団)認定は5件だった。
死亡したのは、海南保健所管内の80代女性、和歌山市の100歳代女性と90代女性。いずれもクラスターとなった高齢者施設の入所者だった。
28日の新規感染者234人の保健所管内別内訳は、和歌山市90人、海南24人、岩出34人、橋本20人、湯浅28人、御坊11人、田辺22人、新宮5人。
クラスターは3件。321例目は御坊管内の保育所で園児6人が感染。322例目は橋本管内の中学校で、陽性者は生徒11人。323例目は湯浅管内の障害者支援施設で、利用者3人と職員4人が感染した。
29日の新規感染者242人の保健所管内別内訳は、和歌山市115人、海南15人、岩出40人、橋本19人、湯浅16人、御坊6人、田辺23人、新宮8人。
クラスターは2件。324例目は田辺管内の高校で、同じ運動部の生徒7人が感染。325例目は岩出管内の介護老人保健施設で、入所者7人と職員1人の陽性が確認された。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、29日時点の県全体が前日比3・3人増の171・4人で、6日ぶりに増加に転じた。
県内の感染者は累計3万5811人。入院者数は193人、重症者は県基準で12人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は17人。病床使用率は31・8%、待機者は1264人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、人の動きが活発になる大型連休を迎え、感染力が強いオミクロン株の派生種「BA・2」への置き換わりが進んでいることから、感染状況は「予断を許さない」と話した。