良い運気呼び込む 和歌浦天満宮に木製鷽鳥

和歌浦天満宮(和歌山市和歌浦西)では、本殿の手水舎(ちょうずしゃ)に、木製の鷽鳥(うそどり)119体を並べている。

8日まで設置。新型コロナの染防止対策で使用できない場所に彩りを添えようと、小板政規禰宜(49)が3カ月かけて手作りした。

鷽鳥は、天満宮ゆかりの菅原道真公が左遷された大宰府で、蜂の大群に襲われた際に、突然現れた鳥の大群が助けたという言い伝えがある。鷽鳥の「うそ」という名前にちなんで「災いをうそに取り(鳥)替えてくれる」という意味が込められており、同神社では「鷽御守」も販売している。

並べた鷽鳥の大きさは約3㌢と約10㌢の2種あり、季節に合わせて小さな兜(かぶと)やこいのぼりも設置。ショウブやイソマツなどの花も添え、参拝者の目を楽しませている。

新型コロナの影響で昨年のゴールデンウイークは例年に比べて参拝者が大幅に減少したというが、ことしは3年ぶりに行動制限がない大型連休。小板禰宜は「世界情勢も悪くなる一方だが、せめて身近なことの悪い運気を鷽御守で良い運気に取りかえてもらいたい」と願っていた。

木製の鷽鳥が並ぶ手水舎

木製の鷽鳥が並ぶ手水舎