智弁、和商が決勝へ 春の高校野球県予選

春季近畿地区高校野球大会県予選の準決勝2試合が7日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われた。第1試合は智弁和歌山が市和歌山との接戦を4―2で制し、第2試合は和歌山商業が日高に3―2で勝利し、決勝進出を決めた。


 

市和歌山
智弁和歌山 ×

〔市〕宮本、奥地、栗谷―松村〔智〕武元、塩路―渡部▽二塁打=寺田(市)、青山2、渡部、岡西(智)

智弁と市和歌山戦で、試合が動いたのは1回裏。1死一塁から4番青山が右中間を破る二塁適時打で先制すると、5番岡西も右前適時打で2点目を追加した。

先制を許した市和歌山だったが、5回表に好機が訪れる。2死満塁から耐久戦で延長12回裏にサヨナラ適時打を決めた4番寺田が三塁線を襲う二塁適時打で2点を挙げ同点に追い付いた。

智弁は終盤の8回裏に、1死二塁で5番岡西が右中間の二塁適時打で1点を勝ち越し。9回表は塩路が締め、逃げ切った智弁和歌山が決勝へ進んだ。

8回まで粘りの投球を見せた智弁の武元は、試合後のインタビューで100点満点中40点と自身を評価した。立ち上がりについては、四球を出してしまい、4番寺田に対してもスプリットが高めに入ってしまったと反省。「次戦以降は下半身をもっと強化して制球を安定させたい」と意気込んだ。

勝ち越し打を放った岡西は「打った当たりは良くなかったので、決勝ではライナー性の打球を増やしたい」と話した。

智弁の中谷仁監督は「決勝では自分たちの現在地を見定めたい」と話した。

7日の第2試合結果と、次戦の試合予定は次の通り。

【7日】
◇準決勝第2試合

日高
和歌山商 ×

【8日試合予定】(同球場)
◇3位決定戦=市和歌山―日高(午前10時)◇決勝=智弁和歌山―和歌山商(午後0時半)

先制打の青山(智弁)

先制打の青山(智弁)

 

粘りのピッチングを見せた武元(智弁)

粘りのピッチングを見せた武元(智弁)