送水を一部再開 六十谷水管橋の復旧近づく
昨年10月に崩落し、本復旧工事が進められている和歌山市の六十谷水管橋について、市は19日午前10時に送水を一部再開する。水道企画課によると、本復旧工事は順調に進んでおり、紀の川の出水期が始まる6月16日の前に河川内の作業を完了する。
六十谷水管橋の崩落では、市内紀の川北部地域の約6万世帯(約13万8000人)が断水。同橋の上流側約40㍍に位置する六十谷橋(県道)に仮設の水道管を設置して仮復旧し、本復旧工事では、水管橋の七つのアーチのうち崩落した中央部と両隣の三つの構造を架け替え、残る箇所の修繕、補強を進めている。
水管橋には2本の水道管が設置され、下流側の1本の工事がすでに完了。水道管の洗浄、通した水の水質検査も終え、送水再開に伴う断水や濁り水の発生はないとしている。
送水再開後は、仮設官からもう1本の水道管への接続の切り替えや、仮設管の撤去作業などを進める。6月中旬に六十谷橋の通行再開を目指している。