岸本氏が知事選出馬表明 「無所属の県民党」で
岸本周平衆院議員(65)=和歌山1区=は23日、和歌山市内のホテルで記者会見を開き、任期満了(12月16日)に伴う県知事選に立候補を表明した。社会的弱者に寄り添う政策をベースに、多様な分野で活躍する人々を和歌山に呼び込むプラットフォームの構築を目指すとし、「県民がやりたいことの応援を積み重ねていく。地道だが、それが近道と思っている」と述べた。
次期知事選への出馬表明は岸本氏が初めて。現職の仁坂吉伸氏(71)=4期目=も態度を明らかにしていない。
立候補の経緯について岸本氏は、3月ごろに県内の若手、女性経営者らから出馬を促され、5月の連休明けに約200人から要請書を受け取ったと説明。国会議員の活動の中で「和歌山を良くして」との言葉を何度も受け取ってきたこともあり、「地元のために直接お役に立てる仕事をしよう」と決断したという。
仁坂県政については「立派にされている」と評価しつつ、長引くコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻により、従来の捉え方では対応できない時代になったとし、傷ついた飲食業界やエッセンシャルワーカーの処遇改善、ろうあ者の老人ホーム、夜間中学の設置などを課題の例に挙げた。
岸本氏は会見に先立ち、同日午前に所属していた国民民主党に離党届を提出。「無所属の県民党」で選挙に臨むとし、今後各党に推薦を求める意向を示した。