食中毒ゼロ目指し 海南で食品衛生講習会
食中毒が多発するシーズンを控え、海南海草食品衛生協会(河村忠比古会長)は15日、和歌山県海南市下津の同市民交流センターで食品衛生講習会を3年ぶりに開き、予防や対策を呼び掛けた。
下津地区の飲食店関係者ら約60人が参加。海南振興局健康福祉部(海南保健所)衛生環境課の中川博文主任が「食中毒の予防・食品衛生法の改正」について、食品営業許可、届出制度の変更点や食中毒の発生事例などを話した。
食中毒に関しては、サバやアジなどの魚介類に寄生するアニサキス食中毒が近年激増。講習では、ノロウイルス、カンピロバクターを抜き最も事例が多く、予防するには、マイナス20度で24時間以上冷凍するか、70度以上で加熱しなければならないと話した。また、調理する人の健康状態も影響するとして健康管理も心掛けるよう呼び掛けた。
また、食品衛生法の改正で昨年6月1日から新たな制度が始まり、これまでの許可業種が統廃合された他、従来届出業種であった調味梅干の製造や干物の製造など、営業許可が必要となるものがあるという。また、お茶や蜂蜜の製造など、これまでは県独自の届出制度だったものも営業届けが必要になることなどが紹介された。
河村会長は「最近の情報を周知し日々の食品衛生の向上に生かしてほしい」と話した。講習は20日、海南保健センターでも行われる。