リーヴォ2位浮上 加藤が古巣に恩返し弾

関西サッカーリーグ1部第7節は18日に3試合、19日に1試合が行われ、アルテリーヴォ和歌山は京都府長岡京市のアクアパルコ洛西でおこしやす京都ACと対戦。MF加藤健人が後半に貴重な1点を挙げ、1―0で勝利を収めた。

アルテリーヴォは、前半20分にDF大橋優正のシュートがバーに弾かれ、前半を0―0で折り返した。

後半も、なかなかゴールが奪えないまま迎えた後半29分、左サイドから加藤が中央エリアでシュートを決めて待望の先制点を奪った。

守備では、GK吉崎弘宣が好守備を連発し、強力な攻撃陣のおこしやす相手に完封で逃げ切った。

海津英志監督は、リーグ戦前期の大事な位置付けの試合だったとし、加藤、MF竜田柊士が相手の進路を我慢強く断ってくれていたおかげで、後半のゴールにつながった」と評価。リーグ戦前期の戦いぶりについては、「もったいない試合があったものの、狙いどおりのサッカーができつつある。優勝できるだけのチームに成長している」と振り返り、「後期は全勝して必ず優勝する」と話した。

古巣おこしやすに恩返しの決勝点を決めた加藤は、2年前も同じおこしやす戦でゴールを決めた縁起の良い場所と話し、「リーグ戦は混戦模様なので、1試合ずつ修正しながら、JFL昇格を実現させる」と意気込んだ。

好守備で活躍した守護神の吉崎は、おこしやすのFWイブラヒムを警戒していたとし、「味方がセカンドボールを打たせないように集中して守ってくれたおかげで、失点を最後まで防ぐことができた」と守備陣に感謝した。

アルテリーヴォは、加藤と吉崎の活躍で勝ち点「13」となり、リーグ2位に浮上。全国社会人サッカー選手権関西大会の出場権を獲得した。同大会を突破すると、全国大会へ出場。3位以上であれば、JFL昇格を懸けて全国地域サッカーチャンピオンズリーグ出場権が獲得できる。

次節7月3日は、滋賀のビックレイクCで勝ち点「12」の4位守山侍2000と対戦。午後2時キックオフ。

ゴールを決めた加藤(右から2人目、アルテリーヴォ和歌山提供)

ゴールを決めた加藤(右から2人目、アルテリーヴォ和歌山提供)