少年メッセージ 海草地方大会入賞決まる
中学生が日々考えていることをテーマに発表する「少年メッセージ2022」の海草地方大会が19日、和歌山県の紀美野町文化センターで開かれ、金賞に表野(ひょうの)未侑さん(東海南中2年)、南奈那さん(美里中3年)が輝いた。7月30日に日高川交流センター(日高川町高津尾)で開かれる県大会に出場する。
同大会は海草地方青少年育成推進員等連絡協議会、海草地方子ども会連絡会が主催。中学生が「今、何を考え、どう生きようとしているのか」などを発表し、青少年に対する正しい理解と信頼を深め、若い世代の健全な育成を図る。
この日は、海南市、紀美野町から集まった応募作品917点の中から、審査を通過した9校の生徒9人が参加。家族や社会、学校生活などについて考えたことを堂々と発表し、金賞の他、銀賞4人、銅賞3人が表彰された。
金賞に輝いた表野さんは「温かい言葉」を選んだ。先祖の墓参りで見掛ける近所の90代のおじいさんが、いつも誰も使っていない場所の草引きを行っていることに疑問を持ち、問い掛けると「遊ぶよりも人のために何かしたい」という言葉が返ってきたといい、「おじいさんの行動や言葉に感動した。優しい言葉や行動ができるよう変えていきたい」と話した。
「『英語』が私に教えてくれたこと」をテーマに発表した南さんは、英語の授業を通して英語力をつけるだけでなく、世界各地で起きている問題にも気が付き、絶景写真を見るうちに海外へ行きたいという思いが芽生えてきたといい、「言葉を覚え文化交流などコミュニケーションをとりたい。そのために日本の文化や伝統のことなど、必要な力を身に付けたい」と話した。
表野さんは「金賞に驚いたがうれしい。もう少しゆっくり話すなど練習して県大会に生かしたい」。南さんは「自分らしさを出せた。県大会でも自分のリズムをつくり発表したい」と意気込んだ。
参加者は次の皆さん。
梶本ひなの(巽中3年)▽寺村祐花(下津第二中3年)▽アレン璃己(野上中2年)▽表野未侑(東海南中2年)▽南奈那(美里中3年)▽表季江(海南中3年)▽近藤叶子(第三中3年)▽岩橋穂香(亀川中3年)▽梶川紗弥(下津第一中1年)