「音色」に癒やされて ノビノスで演奏会
6月1日に開館2周年を迎えた和歌山県海南市日方の複合施設、「海南nobinos(ノビノス)」は2日、記念イベントとしてクラシック演奏者によるコンサート「NobinosNeiro Concert~聴こえる色~」を開いた。
同館は海南の風土や文化、魅力を知ってもらうきっかけになればと「色」にこだわり館内外を「海南の伝統色」で彩っている。同コンサートでは「音色」をコンセプトに同館の特徴の一つである色彩を音で表現した。
クラシックを初めて聴く人にも楽しんでもらおうと、海南、和歌山市出身の4人の演奏者が、聴いたことのある名曲や鬼滅の刃の曲など7曲を奏でた。
演奏者は自分の奏でる音色をイメージした衣装で登場。バイオリンの池原衣美さんは黄緑色、フルートの岡本万貴さんは紫、ピアノの千田和美さんはオレンジ、ピアノの上田真依子さんはピンクのラインが入ったベージュ系のセットアップを着用。約130人の来場者に「皆さんは何色の音に聴こえますか」と問い掛け、来場者は響き渡る音色に聴き入った。
演奏が始まる前はぐずっていたが、心地よい音色に眠ってしまう子もいた。
親子で楽しんでいた長谷川萌さん(36)は「バイオリンがすごかった。とてもいい音色だった」と話し、息子の晶一ちゃん(2)は「(音色)は緑色に聴こえた」と笑顔だった。