ナミビア大使来県 ラグビーW杯から交流

アフリカ南西部ナミビア共和国のモーヴェン・マスソ・ルスウェニョ駐日大使が7日、和歌山県庁の仁坂吉伸知事を訪問し、友好関係の推進へ意見を交わした。

ナミビアと県は、2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の際、ナミビア代表チームが上富田町で合宿したことを契機に交流が始まった。

新型コロナウイルスのパンデミックに際しては、ルスウェニョ大使から奥田誠町長に支援の依頼があり、県と町、県ラグビーフットボール協会が連携し、ことし4月に不織布マスクと防護服、支援金を贈っている。

知事室を訪れたルスウェニョ大使と仁坂知事は、それぞれ贈り物を手渡し、和やかに歓談した。

ルスウェニョ大使は「和歌山を再び訪問できてうれしい。和歌山はナミビアの友人であり、本当に美しい場所。グリーン(緑)、グリーン、グリーンの豊かさに感銘を受ける」と笑顔で話し、仁坂知事は、19年W杯でナミビア対イタリアの試合を観戦した思い出を語り、来年のフランス大会での活躍に期待。「和歌山のグリーン、グリーン、グリーンをたっぷり楽しんでいってください」と歓迎した。

ルスウェニョ大使は同日、和歌山大学を訪れ、「ナミビア共和国の文化と観光事情」と題して学生に英語で特別講義を行った。

8日には上富田町を訪問し、奥田町長と面会。9日には熊野那智大社や南紀熊野ジオパークなどを視察する。

贈り物を手渡すルスウェニョ大使㊧と仁坂知事

贈り物を手渡すルスウェニョ大使㊧と仁坂知事