楽しくダンス 有功中学校でプロが授業

和歌山市六十谷の有功中学校(藤範登志美校長)で13日、プロのダンサーを招いたストリートダンスの授業が行われ、1・2年生約60人が、はやりの振り付けで踊る楽しさを学んだ。

文化庁の文化芸術による子ども育成推進事業の一環で、子どもたちの想像力や思考力を育もうというもの。

講師を務めたのは同市出身のプロのダンサー、インストラクター5人で結成されたHavifunwakayama(谷奥麻美リーダー)。ダンスは、2012年の文部科学省の学習指導要領改訂により、中学校の保健体育で必修化となったが、谷奥リーダーや同校によると、専門性が高いためダンスを教えるのに戸惑う教師も多く、ダンススクールに通うなどして学び、教えている教師もいるという。

授業ではメンバーがブルーノ・マーズの曲「アップタウン・ファンク」に合わせて、かっこいい振り付けを生徒たちに指導。谷奥リーダーの「みんなうますぎる!ヤバイ!サイコー!」の声が響く中、楽しみながらダンス。永松心潤さん(1年生)は「最初はダンスが嫌いだったけど、できないことができるようになってうれしい。ダンスが好きになった」と笑顔。谷奥リーダーは
「ダンスに正解はないから、間違えてもいい。とにかく楽しむことが大切。楽しく踊れたことがみんなの自信につながってくれればうれしい」と話した。

藤範校長は「昔のフォークダンスではなく、流行のダンスを教えることは難しい。本物のダンスを見て生徒たちが興味を持ってくれたらと思う。できても、できなくてもみんなを認めてくれる教え方はすごい。指導してもらい本当に良かった」と感謝した。

Havifun wakayamaによるダンスの授業は、8月から12月まで和歌山市内の小中学校13校で行われる予定。

振り付けを指導する谷奥リーダー㊨ら

振り付けを指導する谷奥リーダー㊨ら

 

笑顔で踊る生徒たち

笑顔で踊る生徒たち