桐蔭が8強一番乗り 高校野球和歌山大会

第104回全国高校野球選手権和歌山大会は9日目の21日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、3回戦に入った第2試合では、桐蔭が4―0で慶風を破り、ベスト8に最初の名乗りを上げた。2回戦最後となった第1試合は、和歌山北が耐久に4―8で敗れた。

 

9日目【第2試合・3回戦】

慶風 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
桐蔭 2 0 1 0 0 1 0 0 × 4

〔慶〕森下―神山〔桐〕高野、寺田―西尾▽三塁打=高野(桐)▽二塁打=谷村(慶)西、有本、永岡、西尾(桐)

 

1回表、桐蔭は一死3塁の好機に、3番有本の適時二塁打で先制すると、続く二死3塁の場面で5番永岡が左適時打を放ち、2点目。3回裏には、二死3塁で再び永岡が適時二塁打を放ち、リードを3点に広げた。6回裏にも二死3塁の場面で9番神崎が左適時打でダメ押しの4点目を追加した。

投げては、先発の高野が6回を79球2被安打と好投。2番手の寺田は3回を36球1被安打で完封リレーを果たした。

敗れた慶風は、けがを押して出場した1番武内や4番に志願した主将の川間らが桐蔭の両投手に封じ込まれた。

先発の森下は10安打を浴びながらも8回102球の粘りの投球を見せたが、最後まで味方の援護はなかった。

8強入り一番乗りを果たした桐蔭の矢野健太郎監督は、先発の高野について、「落ち着いてコースにしっかり投げてくれたのが勝因」と喜んだ。攻撃については、「狙い球を絞って一巡目から森下君の変化球に対応できたのが大きかった。先頭打者の西が出塁したことで、流れをつかむことができた」と話した。

 

先制の適時二塁打を放った有本(桐蔭)