宇宙を身近に感じて ロケットウィーク開催
串本町のロケット射場「スペースポート紀伊」で2022年末、初号機の打ち上げが予定されていることから、よりロケットを身近に感じてもらおうと、和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階催事場で8月1日まで、「南紀串本ロケットウィーク」が開かれている。「2022南紀串本ロケットウィーク実行委員会」が主催。
初日の27日にはオープニングセレモニーが行われ、同町の田嶋勝正町長、県商工観光労働部企業政策局の北廣理人局長、県宇宙教育研究会の藤木郁久事務局長らが出席。田嶋町長が「イベントを通じてロボットや宇宙、衛星に夢をはせ、応援していただければ」とあいさつし、町外初となるイベントの開催をテープカットで祝った。
会場には宇宙服のレプリカや隕石の展示をはじめ、初号機「カイロス」の約10分の1の大きさである高さ約170㌢のロケット模型や、人気マンガ『宇宙兄弟』と一緒に撮影できるフォトスポットなども登場。
「宇宙おにぎり」などの宇宙食やオリジナルグッズの販売コーナーもあり、初日から家族連れで訪れる人も多く、にぎわいを見せていた。期間中は毎日、ロケット関連の専門家やスペースワン社員が講師のワークショップも開かれる。
この日はモデルロケットの制作体験ができるワークショップが開かれ、藤木事務局長が顧問を務める県立桐蔭中高の科学部員ら10人も講師助手として参加。小学生15人が約30㌢のモデルロケット作りを楽しんだ。
モデルロケットは実際に火薬を使って高さ約80㍍まで飛ばせるといい、参加者の中から抽選で秋に同町で開かれるモデルロケット発射体験イベントに無料で参加できるという。
講師助手としてワークショップを盛り上げていた同中科学部の寺田侑史(ゆうじ)部長は、自身が小学生の頃はロケットを作る機会はなかったとし、「すごく貴重な機会だと思うので、宇宙のことなどもっと身近に感じてもらいたい」と笑顔で話していた。
イベントの詳細や参加申し込みは公式サイトから。