マタニティ服を導入 和歌山海上保安部

和歌山市築港の和歌山海上保安部は、制服に代えて妊娠中でも楽に着用できる「マタニティ服」を初導入した。

着用する女性職員の川野真愛さん(22)は「とても着心地が楽です。臨月まで職務を頑張りたい」と笑顔で話す。

海上保安庁は、女性職員が活躍できる職場環境を目指し、2018年から制服に代えて着用できる同服を導入している。

妊娠により制服が着用できなくなった女性職員については、所属長の許可を受けた上で私服勤務していたが、私服だと来庁者から海上保安官として認知されないなど業務に支障が生じるとの意見があり導入を決めた。

これまでの制服は上下別になったセパレートタイプで、妊娠の経過とともにズボンのチャックやボタン、ベルトがきつくなり、お腹周りが圧迫されていたという。

マタニティ服はワンピース仕様で前開き。胸元はギャザーになっていて腹囲はリボンで調節可能。夏、冬服があり季節を問わず着用できる。現在妊娠4カ月の川野さんは「これまで制服のズボンのボタンがきつかった。このような服が導入されてありがたい」、「ライフワークバランスに配慮され、産前産後も働きやすい。女性も長く活躍できる」と話している。

和歌山海上保安部に初導入された「マタニティ服」

和歌山海上保安部に初導入された「マタニティ服」