応援の証し収益に リーヴォがトークン販売
関西サッカーリーグ1部で首位を走るアルテリーヴォ和歌山は、インターネット上の取引履歴の改ざんが困難な暗号技術「ブロックチェーン」を活用してサポーター向けにデジタル権利証「トークン」を10日まで販売している。スポーツ界では、Jリーグの湘南ベルマーレやアビスパ福岡からパラスポーツ団体まで導入の動きが広まっており、クラブの新たな収入源として期待されている。
アルテリーヴォ和歌山は、和歌山を本拠地とする社会人サッカークラブ。アマチュア最高峰の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を経てプロサッカーリーグ「Jリーグ」加盟を目指している。2012年から関西サッカーリーグ1部に所属。現在は、2位のCento Cuore HARIMAに勝ち点差「3」で首位に立ち、優勝争いを繰り広げている。
体制は、トップチームが27選手、ジュニアユース(中学生)が46選手。GMは児玉佳世子さん、監督は16年にヴィアティン三重をJFL昇格に導いた海津英志さんがそれぞれ務める。
今回はチーム運営を持続可能にするため、トークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」上で、クラブトークン「アルテリーヴォトークン」を発行した。トークンとは、従来の紙幣に替わってアルテリーヴォ和歌山への応援の「しるし」や「証し」として利用できるデジタルアイテムのこと。トークンを購入することでクラブ強化や運営資金に充てる他、トークン保有者限定でアルテリーヴォが開催するテレビCM企画への参加権、グッズ考案、選手との集合写真、セレモニー参加、スタジアムMC体験などの特典への応募が可能となる。販売メニューは、1ポイント1円で3000ポイントから250万ポイントの12コースが特典付きで勢ぞろい。
「アルテリーヴォトークン」が増えることでトークン自体の価値が上がる可能性もあるため、初期サポーターにとっては、応援の意欲が継続できる仕組みとなっている。
目標総額は1000万ポイント。5日時点で95人のサポーターが180万8000ポイントを購入している。
購入方法は、フィナンシェアプリ内において、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込決済でフィナンシェポイントをチャージする。クラブトークンの初期販売は10日まで。詳細はフィナンシェのホームページ。問い合わせはアルテリーヴォ和歌山(℡073・488・3288)。