ヘアーカットコンテスト 学生の大野さん入賞

和歌山高等美容専門学校(和歌山市小人町)の2年生、大野心愛(ここな)さん(17)がこのほど、県美容業生活衛生同業組合(同市黒田、村田博文理事長)主催のフォトコンテストのヘアー&メイクの部に出場し、黒木恵美さん(マミー美容室)、山際里奈さん(Dears)ら2人の美容師に続き、学生で唯一、3位入賞を果たした。

同組合は毎年6月、加入する美容室の従業員や県内の美容学生を対象に「県美容技術選手権大会」を開いている。新型コロナウイルスの影響で、一昨年は中止に。ことしは昨年同様、作品を写真に撮り、芸術性や美しさを競うフォトコンテストとして開かれた。

大野さんの作品テーマは「和歌山リベンジャーズ」。アニメ『東京リベンジャーズ』の好きなキャラクターをイメージしたのに加えて、制作中にコロナの陽性が分かり、一度は諦めかけた作品への〝リベンジ〟の意味も込めてテーマを決めた。

前髪のアウトラインをハートにした独創的な発想と、上にブルーブラック、下にシルバーとラベンダーを合わせた難易度の高いグラデーションを生かしたカラーが特徴。

同校の亀井都紀子校長は「どこから見ても整っている」と同作品を高く評価。「感受性が豊かで、切り口のラインのシャープさはいつも目を引く」と大野さんへの期待も大きい。

大野さんをはじめ、同校で選抜された有村実玖さん、木和田静花さん、蜜田有麻さん、山本朝輝さんら5人は8日、京都府で開かれる「近畿地区大会」の美容部門「グラデーションカット」に出場予定。

同大会で上位に入賞すれば、3年ぶりに開かれる「第14回全国理容美容学生技術大会(通称:理美容甲子園)」に出場できるとあって、夏休みにもかかわらず日々練習に励んでいる。

大野さんの目標は近畿地区大会で優勝し、全国大会に出場すること。「みんな負けず嫌いなので切磋琢磨し、楽しみながら頑張れる」とほほ笑み、仲間兼ライバルの4人と共に腕を磨いている。

作品を手に大野さん㊥と仲間たち4人

作品を手に大野さん㊥と仲間たち4人