過去最多の新規2191人 県内新型コロナ
和歌山県が18日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は過去最多の2191人(うち見なし陽性49人)で、前週の同じ木曜に比べ250人増え、前週比で5日ぶりに増加に転じた。和歌山市の80代女性の死亡が確認され、新規クラスター(感染者集団)の認定は2件だった。
新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市884人、海南122人、岩出236人、橋本243人、湯浅156人、御坊140人、田辺256人、新宮154人。新宮は過去最多を更新した。
死亡した女性は、16日朝から発熱があり、夕方に倒れているのを家族が発見し、救急搬送されたが、同日中に亡くなった。県福祉保健部の野㞍孝子技監は、発熱の前から何らかの症状があったのではないかとの見方を示し、高齢者や基礎疾患のある人に接する人に対し、体調の変化に注意し、早期受診につなげるよう呼び掛けた。
新規クラスターの場所と感染者数は、593例目が田辺管内の病院で入院患者8人と職員3人、594例目が橋本管内の介護老人保健施設で入所者20人と職員1人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比27・1人増の1223・9人となり、5日ぶりに増加。保健所管内別では御坊と新宮が過去最多を更新し、初めて8管内全てで1000人を超える数値となった。
県内の感染者は累計9万4719人。入院者数は382人、重症者は県基準で58人、国基準で4人、肺炎患者は104人。病床使用率は70・7%。自宅やホテルでの療養者は1万1050人。
新規感染者が過去最多を更新した理由について野㞍技監は、盆期間の帰省や県外との人の行き来の影響が出ていること、盆休みで減っていた検査数が多くなったことを挙げた。