過去最多2日連続で更新 コロナ感染2381人
和歌山県は19日、新型コロナウイルスの新規感染者が2日続けて過去最多を更新する2381人(うち見なし陽性94人)で、前週の同じ金曜に比べ433人増えたと発表した。90代2人の死亡が確認され、第7波の死者は第6波の56人を上回る58人に達した。新規クラスター(感染者集団)の認定は3件だった。
新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市1165人、海南95人、岩出245人、橋本143人、湯浅122人、御坊107人、田辺375人、新宮123人、県外6人。和歌山市は過去最多を更新した。
死亡したのは、御坊管内の90代男性と和歌山市の90代女性で、いずれもクラスターとなった別々の病院の入院患者だった。県内の死者は累計176人。
新規クラスターの場所と感染者数は、595例目が岩出管内の特別養護老人ホームで入所者9人と職員7人、596例目が岩出管内のグループホームで入所者10人と職員6人、597例目は和歌山市の高校で同じ運動部の生徒31人と職員3人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比46・8人増の1270・7人で2日連続の増加。保健所管内別では岩出、湯浅、御坊、新宮が過去最多を更新した。
県内の感染者は累計9万7100人。入院者数は363人、重症者は県基準で50人、国基準の該当者は2人、肺炎患者は93人。病床使用率は67・2%。自宅やホテルでの療養者は1万1486人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、救急受診は逼迫(ひっぱく)し、入院調整が困難な事例も増えているとし、県民一人ひとりの感染予防対策の徹底を改めて求めた。