コロナ感染5人死亡 ケンタウロス株2件確定

和歌山県が26日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は1757人(うち見なし陽性98人)で、前週の同じ金曜に比べ624人減少した。80~90代の5人の死亡が確認され、死者は累計196人。オミクロン株の変異系統「BA・2・75」(通称ケンタウロス)の感染例がゲノム解析で2件確定し、計3件となった。新規クラスター(感染者集団)の認定は2件だった。

新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市791人、海南71人、岩出259人、橋本126人、湯浅58人、御坊90人、田辺201人、新宮161人。

亡くなったのは、和歌山市の80代女性2人と90代女性、橋本管内の90代女性、新宮管内の90代男性で、5人とも新型コロナが直接死因となった。

ケンタウロス株の感染が確認されたのは、同居家族の50代男性と80代女性で、いずれも海外渡航歴はなく、市中感染とみられる。

新規クラスターの場所と感染者数は、614例目が岩出管内の特別養護老人ホームで入所者8人と職員4人、615例目は和歌山市の小規模多機能型居宅介護事業所で利用者15人と職員2人だった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比67・6人減の1391・5人で、2日連続で減少した。

県内の感染者は累計10万9954人。入院者数は360人、重症者は県基準で69人、国基準の該当者は7人、肺炎患者は89人。病床使用率は66・1%。自宅やホテルでの療養者は1万2584人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、2日連続の感染者減少について「好ましいが、気を緩めてはいけない」と述べた。新学期が始まり、学校や運動クラブなどで感染が広がることに懸念を示し、感染予防対策の徹底を改めて呼び掛けた。