青年海外協力隊3人 出国前に意気込み

国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として開発途上国に派遣される和歌山県関係の3人が13日、出国を前に和歌山市役所を訪ね、尾花正啓市長に活動への意気込みなどを話した。

訪れたのは、インドネシアの国立ハンダヤニ青少年リハビリテーションセンターで勤務予定の、ソーシャルワーカーの松野桂子さん、ペルーで観光開発に携わる松本直樹さん、ホンジュラスで特産品の販路開拓を担う山田航平さん。3人は11月と12月に出国し、派遣期間は2年間。

松野さんは、複雑な生育環境により犯罪に関わってしまった児童や人身取引被害者らが入所する青少年更生施設で、子どもたちに社会復帰を目指した支援を行うといい、「子どもたちの視野が少しでも広がるように頑張りたい」と意欲的。

県の観光連盟でインバウンド向けの観光PRを担当していた松本さんは、ペルーのラ・リベルター州通商・観光局で観光開発に当たる予定。「日本のやり方が通じるかどうか分からないが、おもてなしの心を伝えたい」と話した。

ホンジュラスの製糖産業基金で働く予定の山田さんは「ホンジュラスの人はラテン系でおおらか。和歌山と通じるところがある。たくさんの人と交流したい」と笑顔で話した。

仕事内容やそれぞれの国の事情を聞いた尾花市長は「日本のために頑張ってきてください」とエールを送った。

県内からはこれまで275人が67カ国に派遣されている。

尾花市長に仕事内容を説明する(左から)松本さん、山田さん、松野さん

尾花市長に仕事内容を説明する(左から)松本さん、山田さん、松野さん