誇りと使命感を胸に 県警察学校で卒業式
和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本)で29日、初任科第153期生(短期課程)の卒業式が行われ、22~33歳の25人(うち女性7人)が警察官としての新たな一歩を踏み出した。
式には卒業生と教官らの他、来賓が出席。新型コロナウイルス感染症対策のため保護者の参列を見合わせ、規模を縮小して行われた。
卒業証書を授与した小畑博昭校長は「常に若手警察官らしい活力あふれる態度で職務にあたってほしい」と式辞。山﨑洋平本部長が「10年後、20年後の社会が安全なものとなるかは諸君の努力にかかっています」と激励した。
卒業生を代表して、和歌山北署配属の永野臣(じん)巡査(23)が学校生活で支えてくれた周囲への感謝を述べ、「警察学校で学んだ職務に対する誇りと使命感を持ち続けます」と力強く決意を述べた。
4月から約半年間、警察官としての基礎を学んだ卒業生らは同日付で、県内全12署に配属される。
和歌山東署配属の山本弥音(みおん)巡査(23)は高校生の頃、痴漢被害に遭った経験から「被害者を増やしたくない」との思いと、その時に寄り添ってくれた警察官への憧れから警察官を志したといい、「市民の信頼に応えられる強さと優しさを兼ね備えた警察官になりたい」と話した。