立憲も岸本氏推薦へ 岡田幹事長が来和

立憲民主党の岡田克也幹事長は9日、任期満了に伴う知事選(11月10日告示、27日投開票)の推薦依頼が出ている前国民民主党衆院議員の岸本周平氏(66)について、「推薦を出す方向でまとまることになると思う」との見通しを示した。

岡田氏は同日、和歌山市内で同党県連役員、連合和歌山役員と意見交換し、終了後に記者団の取材に応じた。

岸本氏の推薦依頼は、県連からの上申を受け、現在は党本部で手続き中。岡田氏は岸本氏について、「優れた能力の持ち主で、長年一緒にやってきたから、われわれもよく分かっている。知事として和歌山のためにしっかり力量を発揮されることを期待している」と述べた。

岸本氏の辞職に伴い、来春に予想される衆院和歌山1区補選には、「野党第一党として基本は(候補を)出したい」とした上で、他の野党と意思疎通を図り、「出す以上は本気で勝てる選挙をやりたいので、最善の候補者、最善の方法を考えたい」と話した。

来春の統一地方選については、現職に加え、新人の擁立に向けて候補者の公募を行う。山本忠相県連代表によると、11月中旬を第1次締め切りとして県連の公募を実施し、候補者選考を進める方針。

最大の支援団体である連合との関係については、立憲民主系を支援する労組、国民民主系を支援する労組が分かれている現状があることから、岡田氏は連合和歌山役員との意見交換の中で、「連合一体で、立憲であれ、国民であれ、候補者を推していただきたいということを申し上げた」と明かした。

記者団の質問に答える岡田幹事長

記者団の質問に答える岡田幹事長