海南駅前にホテル 24年7月開業へ起工式

和歌山県の海南市が誘致を進め、2024年7月の開業を目指す宿泊施設、(仮称)ホテルルートイン海南駅前の起工式が、建設予定地であるJR海南駅前北駐車場敷地内で行われた。神出政巳市長をはじめ、地元の自治体や工事の関係者ら約30人が出席し、工事の安全を祈願した。

同ホテルは、全国にビジネスホテルや飲食店、ゴルフ場など、350以上の施設を運営するルートイングループが手掛ける。

同市は中心市街地のさらなるにぎわいの創出を図ろうと、公募型プロポーザル方式で宿泊施設の整備事業社を選定。「ホテルルートイン」の建設は、県内では橋本市、紀の川市、和歌山市に次いで4カ所目となる。

新ホテルは敷地面積2231平方㍍、延べ床面積6562平方㍍。スイート4室を含め、総客室数249室でレストラン、大浴場を備えた鉄筋コンクリート造りの地上12階建てを予定。地元企業を訪れるビジネスマンや、熊野古道や紀美野町方面、和歌山市方面などに観光する人らの拠点として期待される。

起工式では、藤白神社の西岡良徳権禰宜による祝詞の奏上や玉串奉てん、ルートイングループ永山勝利会長らによる地鎮の儀が行われた。

神出市長は「まちのランドマークになる。雇用や経済の波及効果が期待できる。力いっぱい支援したい」と期待を寄せ、ルートイングループの小名木義孝専務取締役は「ホテルを建てることで、お客さまや従業員、地元の人、全ての人々が元気になれば」と話した。

設計・監理は㈱小林設計(三重県松阪市)、工事は鉄建建設㈱(東京都千代田区)大阪支店が請け負い、三友工業㈱(和歌山市湊)が下請け業務を担う。

 

刈初の儀を行う永山会長