丹精込めた自然の芸術 盆栽協会支部展
日本盆栽協会和歌山支部(福栄政春支部長)の第1回展示会が11日、和歌山市七番丁の和歌山城ホールで始まった。13日まで。
同支部は1971年に設立。昨年50周年を迎えたことを記念し、展示会を初開催。26人が育てた35の盆栽を展示している。
盆栽歴40年の柴田耕三さん(73)は、枯れた木と、生きている木が絡み合った杜松を出展。何十年か後を想像し、枝を引っ張るなどして美しい形に育てたという。
柴田さんは、「盆栽愛好家の手から手へ、何代にもわたって受け継がれ、100年を超える作品も多い。今の姿になるまで丹精込め、苦労して育てた自然の芸術を見てほしい」と話した。
うっとりした表情で盆栽を見ていた同市の池田京子さん(75)と西本百合子さん(75)は「上品さがあって見事。どんな人が育てたのかなと想像しながら見ていた。いいものを見せてもらった」と笑顔だった。
入場無料。午前9時~午後5時。問い合わせは同支部事務局の若林さん(℡090・4564・3063)。