ウィルスマート進出 県、和歌山市と協定

課題解決型業務ソリューションの提供などを手掛けるIT企業、㈱Will Smart(ウィルスマート)(東京都江東区、石井康弘社長)が和歌山市内に新オフィスを開設することが決まり、県庁知事室で進出協定の調印式が行われた。

同社は、㈱ゼンリンデータコムの社内ベンチャー企業として2012年に設立し、当初はデジタルサイネージ(電子看板)サービスからスタート。現在は、最新テクノロジーを活用したAI(人工知能)カメラによる人物属性判断、カーシェアリングシステムなどの課題解決型業務ソリューションの提案を主な業務としている。

新オフィスは「和歌山開発センター」として、同市六番丁のニッセイ和歌山ビル3階に設置し、ソフトウェアの開発やハードウェアのキッティング(各種設定作業)などを行う。3年間で正社員11人(うち地元10人)を雇用し、来年4月の操業を予定している。

調印式では、石井社長と仁坂吉伸知事、尾花正啓市長の3人が進出協定書に署名した。

石井社長は「企業の課題解決の先には一般の人々がいる。地方との連携を進めていきたいと考えていたところ、同じ課題感を持った県、市の熱意が決め手になった」と話した。さらに、立地にあたっては人材登用を重視し、和歌山大学をはじめ多くの大学が近隣にあることがポイントの一つだったことも明かした。

協定書を手に(左から)仁坂知事、石井社長、尾花市長

協定書を手に(左から)仁坂知事、石井社長、尾花市長