市長賞に岩西さん いのちのきずなエッセイ

和歌山市内の小学5年生を対象にした「いのちのきずな」エッセイの入選作の表彰式が、同市の和歌山城ホール4階大会議室であり、市長賞に選ばれた高松小学校の岩西美玲さん(11)らに表彰状が贈られた。

倫理道徳の研究と社会教育を推進する「和歌山モラロジー事務所」が主催し、ことしで10回目。「家族」「友達」「いのち」「感謝」をテーマにエッセイ(原稿用紙400字以内)を募り、今回は22校から801人の応募があった。

式では、同事務所の山添順裕代表世話人が「皆さんの温かく優しく、素直な気持ちにふれ、エネルギーを頂きました。感謝や思いやり、自立の心を育む一助となれば」とあいさつ。賞状やトロフィー、副賞を贈り、入賞者が作品を朗読した。

市長賞に輝いた岩西さんのエッセイは、出勤する父親との毎朝の掛け合いを紹介。互いに幸せな気持ちで一日のスタートが切れるとし、無事に帰宅した父親に対し「お疲れ様の気持ちをこめて『おかえり~』ととびきりの笑顔でとびつく。お父さんはぎゅっと抱きしめてくれる。お父さん痛いよ。ずっと大好き」とつづった。

岩西さんは「お父さん、お母さんに愛情いっぱいに育ててもらい、日常の一こまを書いたら、こんなにすごい賞をもらえてうれしい」とにっこり。「これからも感謝の気持ちを大切に、伝えていきたい」と話していた。

その他の入賞者は次の皆さん。

【特別賞(市教育長賞)】山下花(貴志)

【特別賞(和歌山ユネスコ協会賞)】森大晟(川永)

【特別賞(モラロジー道徳教育財団賞)蒸野すずほ(高松)

【優秀賞】大西蒼空(岡崎)▽谷口祥太郎(大新)▽坂東健伍(西和佐)

【入賞】岩橋奏乃(川永)▽篠原風鈴(楠見東)▽成戸亜弥花(雑賀崎)▽西畑妃菜(和佐)▽松尾美利亜(岡崎)▽山﨑心晴(伏虎義務教育)

表彰を受けた皆さん

表彰を受けた皆さん