チーム和歌山のGMに 岸本さん県政へ決意

任期満了に伴う和歌山県知事選で初当選した元衆院議員の岸本周平さん(66)は一夜明けた28日、和歌山市屋形町の事務所で報道陣の取材に応じ、「24万票を超える大変大きなご支持を頂き、責任の重さを痛感している」と話し、12月17日の知事の任期開始に向け、県政運営の決意などを示した。

この日は、衆院議員時代の当選翌日と同じく、早朝から同市の田中町交差点で立礼を行った後、選挙戦で推薦、支援を受けた県市長会や町村会、自民、立憲民主、国民民主、社民各党の県連などをあいさつに回った。

知事就任後は、農林水産業の振興などの政策課題にまず取り組む意欲を示した上で、県内30市町村それぞれに課題が異なることから、市町村長と連携し、対処のアイデアを県職員が出しながら、「トータルの県の方向性については、私のこれまでの人脈で、全国的に活躍されているいろんな立場の方に来ていただき、知的なプラットフォームをつくって出していきたい」と述べた。

選挙戦を通じて「チーム和歌山」の土台ができてきたとし、市町村の首長と議会を選手、県議会を監督に見立て、自身はゼネラルマネジャー(GM)の立場で、監督と選手がプレーしやすい環境づくりを進めると表明。「チーム和歌山の目的は県民の幸せ。幸せな人は笑顔でいるはずなので、県民一人ひとりの笑顔を増やすため、チームが活動しやすいGMを目指すことに徹したい」と話した。

選挙戦前から痛めていた喉の状態にもふれた。国政初挑戦の2005年の衆院選以来の状況だといい、「今回は新人だということで力が入り過ぎて、声がかれてしまった」と語り、「(知事就任までの)一番のミッションは声を直すこと」とほほ笑んだ。

 

初当選から一夜明けて笑顔で取材に応じる岸本次期知事