介護老人保健施設みくるま 紀の川市に開所
社会医療法人三車会は1日、和歌山県紀の川市貴志川町丸栖に「介護老人保健施設みくるま」を開所した。要介護状態・要支援状態にある利用者や家族が安心して自立した生活を続けられるように支援する。県内での介護老人保健施設の新規開設は5年ぶり。
「自分らしい日常生活を送れるように」をコンセプトに、医療と介護のつなぎ役を果たす「中間施設」として、利用する人の目標に合わせた介護サービスを提供すると同時に、サービス提供する側にとっても意見を通しやすい職場環境を整備。暮らす人と働く人、そして地域にとって親しみが持てる介護施設であり、身近な在宅ケアの拠点となることを目指す。
鉄骨2階建てで、90床の居室、機能訓練スペースに加え、定員30人のデイルーム(通所リハビリテーション)を完備している。
また、地域の人々の介護に関する相談を総合的に受ける場、職員の憩いの場として地域交流室やレクリエーション室を併設。イベントやワークショップなどを定期開催する他、貸しスペースとしても開放する予定。
自身も母親の看護や介護の経験があるという看護師の西山登志子副施設長は、在院期間の短縮化、早期在宅復帰政策に伴い、在宅での要介護者が今後も増えるだろうとし、「自分のための時間すら確保できない時代。預けて良かったと笑顔で過ごしてもらえるように支援していきたい」と話している。
問い合わせは同施設(℡0736・64・2800)。