水軒川を美しく 住民と花王が清掃活動
地域の川をきれいにしようと地元のまちづくりグループや自治会、花王㈱和歌山工場(和歌山市湊)の従業員が合同で3日、水軒川(同)の河川敷清掃を行った。
参加したのは、砂山地区のまちづくりに取り組む「NPO法人砂山バンマツリ」(樫原雅忠代表理事)と地元の湊御殿南ノ丁自治会のメンバーら約30人、水軒川に沿って立地する同工場の従業員約30人の計約60人。
水軒川の清掃活動は2013年から同NPO法人が主催し、毎年夏と冬の2回実施。同工場は2015年から参加している。
コロナ禍前は300人ほどが集まる大規模な清掃活動だったが、20年は中止、昨年からは人数を制限して行っている。活動する場所も各団体ごとにエリアを分けた。
同日、水軒川に架かる北橋から魁橋(さきがけばし)にかけての両岸約1・5㌔を清掃した。この場所は季節の花が咲き、近隣住民が散歩などで訪れる憩いの場。参加者たちは、火箸でペットボトルや空き缶を拾ったり、雑草を抜いたりと1時間ほどの作業で45㍑のごみ袋約70個分が集まった。
主催する樫原代表理事は(77)は「安全安心な住みよい街を目指して皆で継続していきたい」と笑顔。
同工場の三家正雄さんは(56)は「近隣の住民の皆さんと交流できるきっかけになる。今後も活動が広がっていけば」と話していた。