「健康で長生き」実現へ 日本生命の清水社長
日本生命保険相互会社の清水博社長(61)が16日、和歌山市福町の和歌山新報社を訪れ、津村周代表取締役社長と意見交換した。
清水社長は徳島県出身。京都大学理学部卒業後、同社に入社。商品開発部長などを経て、2009年執行役員総合企画部長、13年取締役常務執行役員、16年取締役専務執行役員、18年4月から同社社長。統計学や確率論を基に保険の商品設計を担う専門職、アクチュアリー(保険数理士)の資格を持つ。
和歌山については、「以前、大阪に住んでいた時に高野山や白浜を訪れたことがある。近畿の中でも独特の地域性がある場所」と笑顔。また、「和歌山には1915年(大正4)、全国でも早い時期に出張所を構えていた」とし、同社とは古くから縁のある地域と話す。
津村社長が「当社は『リードローカル』を掲げ、地域に住んでいる人に地域を知ってもらうきっかけづくりとなる紙面を目指している」と話すと、中学時代に地元紙を愛読していたという清水社長は「めくっているとさまざまな情報が目に入り、興味の範囲が広がるのが紙媒体の良いところですね」とにっこり。
現在、日本生命は県内に15店舗を展開し、従業員数は約380人。地域の自治体と協力し、健康増進や疾病予防、青少年の健全育成、スポーツ振興に取り組む他、県内では橋本市、高野山、印南町での育樹活動など、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
清水社長は「一件一件の丁寧なコンサルティングを大切に、お客さまに、より健康で長生きしていただくためのニーズに今後も応えていきたい」と話した。