口座の確認簡単に 紀陽とドコモがスマホ教室

紀陽銀行とNTTドコモ関西支社は21日、和歌山市友田町の同行東和歌山ビルで「スマホ活用教室」を開き、参加者はスマートフォンの使い方や同行の公式アプリの登録方法などを学んだ。銀行とドコモがスマホ教室を合同開催するのは関西地域では初。全国では4カ所目となる。

地域のDX化推進とデジタルデバイド(情報格差)解消に向けた取り組みの一環。同行の公式アプリのさらなる利用促進につなげようと企画した。

同行公式アプリ「キヨスマ!」は、4年前に導入。口座登録をすれば、アプリから残高・入金明細が確認できる他、公共料金などの各種支払い、新規口座開設などもできる。現在、同行利用者の約4分の1にあたる25万人がユーザー登録をしている。一方、ドコモは、2018年1月から各地でスマホ教室を開催。情報格差を解消するため、さまざまな講座を展開している。

スマホ活用教室には、60代から80代までの7人が参加。ドコモショップJR和歌山駅前店の中村颯希副店長がメールや写真の撮り方など、スマホの基本的な使い方を解説し、同行営業統括部の古野里沙さんが「キヨスマ!」の登録方法などを紹介した。

生活に密着した身近な銀行のアプリとあって、参加者からは「アプリの通知の消し方はどうするのか」「オプション登録で二つ目の口座を登録したい」などさまざまな質問が出た。

スマホ教室に参加した同市の山岸美千代さん(73)は「教室で二次元コードの読み取り方を習い、スマホを使う自信がついた。キヨスマは、自宅でも簡単に残高を確認できるのでとても便利」と笑顔。

同行営業統括部の上野寿久部長代理は「デジタル化は避けて通れない中、便利な機能を提供して多くの方にアプリを活用していただければ」とし、同支社和歌山支店の杉浦正宏支店長は「今後も地域企業と連携し、誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化の実現を目指し、取り組んでいきたい」と話していた。

 

「キヨスマ」の登録方法などを確認する参加者