二十歳の門出晴れやかに 「成人」祝う式典
和歌山県内各地で8、9日の両日、20歳の門出を祝う式典が行われた。昨年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、県内全ての市町村ではこれまでと変わらず20歳を対象に開催。「はたちのつどい」や「二十歳を祝う会」などと式典の名前を変えた。昨年に続き、新型コロナウイルス感染防止対策として2部制などで実施。鮮やかな振り袖やスーツ姿の参加者は大人としての決意を新たにした。
和歌山市
20歳の新成人は3230人(男1632人、女1598人)。8日に和歌山城ホールで行われた「はたちのつどい」には1598人が出席。尾花正啓市長はあいさつで、「ふるさととの絆を大切にしながら夢と希望を持ち続け、失敗を恐れず挑戦し、大きく羽ばたいてください」と激励。代表し木原誠仁さんと岩橋永実さんらが「これから待ち受ける困難にも立ち向かい、常に向上心を持ち、何事にもひたむきに取り組み、成長し続けることを誓います」と決意した。
紀の川市
8日、同市花野の市民体育館で行われ、606人(男334人、女272人)が門出。岸本健市長が「改めて大人になったことへの自覚と決意を持ち、常に時代の推移と身近な問題に目を向け、耳を傾け、教養と英知を一層高め、責任と誇りを持って行動し、ふるさと紀の川市をより発展させる原動力となってください」と式辞。林大翔(ひろと)さんが「今まで支えてくれた大切な人を、自分が笑顔にできる社会人になれるよう日々精進することを誓う」と述べた。
岩出市
9日、同市荊本の市立市民総合体育館で行われ、20歳の新成人675人(男349人、女326人)のうち、478人が出席。中芝正幸市長は「夢と希望に向かって失敗を恐れず精いっぱい挑戦してほしい」と式辞。感謝の言葉では、グラフィックデザイナー志望の井上真翔(まなと)さんが「トーマス・エジソンさんの言葉を胸に、夢に向かってがむしゃらに楽しみながら突き進んでいきたい」と誓いを述べた。記念イベントでは、吉本興業のギャロップ、ガクテンソク、バタハリがパフォーマンスと漫才で祝福した。
海南市
8日、海南市民交流センターで2部制で行われ、20歳の新成人397人(男211人、女186人)のうち345人が出席。
神出政巳市長は「若さあふれる行動力で新たな志を胸に、明るい未来を、新しい海南市を形づくってほしい」と式辞。代表の山本妃奈子さんは「今、感じることは、これまで出会った人への感謝の気持ち。一人一人が自分の行動に責任を持ち、社会の一員として前向きに歩んでいる。温かく見守ってほしい」と述べた。
紀美野町
8日に町文化センターであり、20歳の新成人62人(男31人、女31人)のうち46人が出席した。
小川裕康町長は「オンリーワンの自分に自信を持って強く生きていってほしい。ふるさと紀美野町を誇りに思い、日本を支えていく一人として力強く歩んで」と式辞。代表の松本沙也加さんは「自分の夢や目標が困難な壁に阻まれることがある。しかし何事も諦めずに努力を続けることで明るい未来を切り開いていけると信じている。それぞれが自身の目標に歩み続けている最中です。未熟な私たちに変わらぬご指導をお願い申し上げます」と述べた。