広がる紙バンドの世界 中尾さんクラフト展
和歌山市の手芸作家・中尾志帆さん(41)のクラフト展が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。
中尾さんが手芸を始めたのは小学4年生の頃。かぎ編みから始まり、これまでにビーズ、洋裁、タティングレースなどに挑戦してきた。
中でも今、熱中しているのが、手芸用の紙バンド(クラフトバンド)を使った籠や小物作り。本やインターネットから独学で習得した編み方と組み方は20通り以上で、それらを合わせながら、作っていく。中尾さんは「編む、組む、貼るを合わせて、どんな作品でも作ることができるのが楽しい」と笑顔で話す。
現在は、東部コミュニティセンター(寺内)で週1回、手芸サークル「ハンドメイドの会」を共催し、夏は親子向けの工作教室を開き、紙バンドの魅力を広げている。
今展は、紙バンドで作った、ころんと丸いフクロウやカラフルなペンギンの小物入れ、五月人形のかぶとやことしの干支(えと)「卯(う)」にちなんだひな人形など季節の飾りを展示。5種類以上の編み方を合わせて作った籠など、繊細な手仕事が光る、約130作品がずらりと並ぶ。
中尾さんの手芸サークルのメンバーで海南市の中美鈴さん(73)は「段々と一つの作品になっていく過程が楽しい。サークルに参加するのが自分の生きがい」と笑顔を見せる。
中尾さんは「かわいい小物などがたくさん並んでいるので、見てホッと癒やされてください」と来場を呼び掛けている。
午前10時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。