親子で迫力の演奏に感動 紀の国クラシック
室内楽団と地元のソリストらが新春の和歌山を本格クラシックで盛り上げる「紀の国クラシックwithテレマン室内オーケストラ」が7日、和歌山市七番丁の和歌山城ホール大ホールで行われた。
主催は紀の国クラシック実行委員会、公益財団法人市文化スポーツ振興財団。和歌山伏虎ライオンズクラブ協賛。本紙などが後援。
同コンサートは、文化庁の「子供文化芸術活動支援事業」の一環として、3歳から18歳以下の先着90人を無料で招待。また、「地元の子どもたちに本格的なクラシックを届けたい」という出演者の思いに賛同した同ライオンズクラブが、同伴者1人に自由席チケットの半額を補助した。
ステージでは、大阪音楽大学の岡原慎也教授が指揮を執り、同市のソプラノ歌手・久保美雪さん岩出市のピアニスト・天羽博和さん、和歌山市のピアニスト・宮井愛子さんが出演。モーツァルトのモテット「踊れ喜べ、幸いなる魂よ」K.165(158a)、ベートーベンのピアノ協奏曲第4番作品58ト長調など、迫力ある演奏を披露した。
同市の中井大耀さん(5)は「すごかった」と驚きの表情。母の香子さん(48)は「子どもは初めてクラシックを生で聴いた。びっくりし過ぎてずっと目を見開いておとなしく聴いていた」と笑顔。
同市の岡田遼さん(12)は「迫力があった」とにっこり。母の由佳子さん(48)は「おとなしく聴いていられるか心配だったが、聴き入っていた。私も演奏を聴いて気持ち良くなり癒やされた」と話した。
演奏終了後、4人がそろってステージに登場すると、会場は大きく長い拍手に包まれた。