大好きな加太に 地元中学生が壁画を制作
「I♡KADA」と描いたハートを囲むように泳ぐ魚たち――。和歌山市加太の新フォトスポットとして期待される、加太おさかな創庫横防波堤の巨大壁画に、加太中学校の美術部員らが描いた地元愛あふれるイラストが加わった。
加太を舞台に開かれたカダハク2021では、同防波堤の一部約72㍍に巨大な壁画アートを制作。同校の生徒や地元住民、一般参加者らが海の生き物などを描いた。
本年度は、壁画制作を企画した地元出身のアーティスト・佐竹幸さんらの呼び掛けで、そこから続く約50㍍を追加制作。同校は、そのうちの約3㍍分を担当した。デザインした同部の秦野琴羽さん(1年)は「近くには縁結びで有名な淡嶋神社があるから、モチーフにハートを入れた。地元名物タイのイラストと一緒にインスタ映(ば)えを狙っている」と笑顔。
壁画は昨年10月に炭で下絵描きし、美術部員を中心に約2カ月かけて塗り進めた。
秦野さんは「ここで撮影した写真がSNSなどを通じて広まることで、加太を訪れるきっかけになれば」と地元の新たな観光名所になるよう、期待を寄せた。