自民候補決まらず 1区補選に鶴保、門氏意欲

衆院和歌山1区補欠選挙(4月23日投開票)を巡り、自民党県連は29日、和歌山市内のホテルで候補者選考委員会を開き、鶴保庸介参院議員(55)と門博文元衆院議員(57)の2人の名前が候補者として挙がったが、結論は出なかった。

選考委は、県連の国会議員や県議、和歌山市議らで構成。

出席者によると、鶴保、門両氏が立候補への意欲を語り、双方を推す意見があった。元党幹事長の二階俊博県連会長に対応を一任する案も出たが、別の国会議員からの要望で、1区(和歌山市)を地盤とする県議、市議が改めて話し合うことが決まった。

「勝てる候補」を求める党本部の意向も受け、県連の候補者選定は当初、鶴保氏を軸に調整が進められてきたが、門氏が過去4回、1区で敗れた岸本周平氏は知事に転身し、野党の候補者も決まっていない状況で、門氏より鶴保氏を優先する動きに対して異論が出ていた。

県連関係者によると、市議には門氏を推す声が強いが、市選出の県議の対応は割れているという。鶴保氏の支援に前向きな意見がある一方、門氏の擁立と、参院からくら替えしてまで鶴保氏を擁立することの両方に消極的な意見の議員もいるとみられる。

県議、市議による会合は30日夜に行われる。市議の一人は「意見集約は難しいだろう」と話す。

鶴保氏

鶴保氏

 

門氏

門氏