健保は減、介護は増 協会けんぽ23年保険料率

中小企業の従業員などが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)和歌山支部の2023年度保険料率が決まった。健康保険は現行10・18%を9・94%に引き下げ、介護保険は現行1・64%を1・82%に引き上げる。3月分(4月納付分)から適用される。

和歌山支部の健康保険料率は全国平均(10・00%)を8年ぶりに下回った。主な要因は、21年度の1人当たり医療費の伸びが全国よりも低かったことと、加入者の健康への取り組みを評価し、得点が高い支部に報奨金を付与する「インセンティブ制度」によって0・01%減算が受けられたこととなっている。

和歌山支部の平均的な被保険者(標準報酬月額28万円)の場合、1年間の健康保険料額は22年度に比べ8064円(労使折半後で4032円)安く、介護保険料額は1年間で6048円(同3024円)高くなる。