若い世代も献血を 大学生らキャンペーン
減少傾向にある若い世代の献血者を増やそうと、和歌山県内の大学生や専門学校生らでつくる県学生献血推進協議会(和歌山学推)は5日、和歌山市松江のメッサオークワガーデンパーク和歌山店で献血キャンペーンを行い、買い物客に協力を呼び掛けた。
キャンペーンは全国学生献血推進実行委員会近畿ブロック(近畿学推)が中心となり、近畿2府4県で同日実施するもの。
和歌山では7人の学生が、うちわやプラカードを掲げ、「献血にご協力をお願いします」と声を掛けた。受付のテントでは、献血ウェブ会員サービス「ラブラッド」の登録をサポート。献血協力者には、非常用の簡易ブランケット、マスク、除菌シートなどの防災セットを進呈した。
県赤十字血液センターによると、新型コロナの影響で献血者は減少。血液は長期間の保存ができないため、途切れることなく確保し続ける必要がある。献血協力者は40代以上が主。今後、輸血を受ける割合の高い高齢者が増加する中で、献血を支える若い世代の協力者減少が続けば、将来、必要な血液量を確保できなくなる可能性があるという。
和歌山学推の会長で近畿大学生物理工学部2回生の古屋圭梧さん(20)は「若い世代の献血離れは深刻。同世代にも協力してもらえるよう、献血の重要性を広めていきたい」と話していた。