地元の護国神社を知って 21日講演会やマルシェ
全国に52社ある護国神社について知り、地域の先祖の霊が祭られた境内に足を運んでもらうきっかけをつくろうと、「全国護國神社武田勝彦かたりべ会」と地元有志によるイベントが21日、和歌山市一番丁の県護国神社(和歌山城公園内)で開かれる。
護国神社は、戊辰戦争以降、国のために殉難した戦没者の霊を祭神とする。遺族会が中心となって運営や財政を支えてきたが、かたりべ会によると、高齢化などにより、各地で継承が危ぶまれる状況となっている。
こうした現状を知った兵庫県伊丹市の書家・浩戸(ひろこ)さんが発起人となって同会を立ち上げ、各地の護国神社で講演会と正式参拝などを行うイベントを、昨年9月に開始。今回で14社目の開催となる。
旧日本陸軍の特攻機地があった鹿児島県・知覧の元軍指定食堂で、現在は特攻隊資料館となっている「ホタル館 富屋食堂」の特任館長を務める武田勝彦さんが講演する。午後1時から正式参拝と講演を行い、参加費は2000円(玉串料込み)。
今回は、和歌山市でイベント企画を手掛ける安東誠治さんら有志の協力で、境内にキッチンカー、アクセサリーや雑貨などのブースが並ぶマルシェを同時開催する。入場無料で午前10時半から午後4時まで。11時半からは浩戸さんによる書の奉納も行う。
浩戸さんは「現在の平和な日本があるのは、英霊が礎となってくださったおかげ。地元の皆さんに護国神社に足を運んでもらい、守っていこうという思いを持ってもらいたい」と話している。
正式参拝と講演会の申し込みはフォームから。問い合わせは同会(gokokujinjya.takeda@gmail.com)。