命をつなぐ応急手当 介護施設で講習会

いざというとき、自分たちでできる限りのことをしたいと、和歌山市布施屋の通所介護施設「はっぴー&はーとⅢ」は14日、消火器の取り扱い訓練と、応急手当の方法を学ぶ講習を行った。

施設スタッフ、利用者、地域の高齢者ら約20人が参加。和歌山東消防署の職員3人が講師となり、消火器の取り扱い方法や応急手当、自動体外式除細動器(AED)の使い方を丁寧に分かりやすく教えた。

松谷彰洋副署長は、倒れている人を見掛けたら、救急車が到着するまで何をすべきかを説明。「心臓マッサージなどができなくても、救急車や人を呼ぶこと、きょう覚えたやり方を人に伝えることも応急手当。自分でできる範囲のことをして、救急隊員が到着するまで命をつないでほしい」と参加者に伝えた。

同施設の中出光男社長(73)は、「ここは地域の結び付きが強いところなので、みんなで力を合わせればできるはず。今後も忘れないように継続的に訓練や講習を行っていきたい」と話した。

 

真剣に説明を聞く参加者