パトロール隊に感謝の集会 松江小学校で

和歌山市立松江小学校で、児童の下校を見守る「お帰りパトロール隊」に感謝を伝える「ありがとう集会」が開かれた。

同パトロール隊は2004年の発足以来、地域住民らが児童の登下校時に交差点などに立ち、安全を見守っている。

この日は隊員約100人が参加。2月に予定されていたがインフルエンザの影響で中止となっていた。集会の開始時点で児童は出席せず、事前に各学年が収録した、歌や演奏、ありがとうメッセージの映像を紹介した。

1年生と2年生は鍵盤ハーモニカ、3年生はリコーダー、4年生はボディパーカッション、5年生は演劇、6年生は楽器演奏を披露。児童らは「皆さんがにっこり笑い掛けてくれるとホッとする」「安心して毎日を過ごせた」などとお礼の言葉を伝えた。

全ての映像が終わると、6年生71人がサプライズで舞台に登場。卒業を間近に控え、感謝の気持ちをどうしても対面で伝えたいと急きょ出演を決めたという。

児童らは「世界にひとつだけの花」を合唱し、感謝の言葉を贈った。「中学生になっても毎朝声を掛けてほしい」と締めくくり、会場は笑いに包まれた。

松江地区お帰りパトロール隊の川口敏夫隊長は「素晴らしい発表会だった。これからも交通事故に絶対遭わないよう、犯罪に巻き込まれないように気を付けてほしい」とあいさつ。

同校の環境美化委員と代表委員が川口隊長らに感謝状などを贈呈した。

 

6年生が感謝の歌を披露

 


功労者16人を表彰

また、14日には同市松江北の河西コミュニティセンターで、本年度80歳を迎えた隊員16人への功労表彰が行われた。

和歌山北署の堀内康弘署長と、松江小学校の杉本和弥校長が対象者に感謝状を手渡した。

結成以来、児童らを見守り続けている酒井博さん(80)は「目標は長く続けていくこと」と笑顔。川口隊長は「松江地区お帰りパトロール隊の人数は年々減少している。より安全なまちづくりのため協力をお願いします」と呼び掛けている。

 

感謝状を手に80歳の隊員たち