大人が学ぶ「熱中小学校」 1期生を募集

全国で活躍する経営者や大学教授、芸術家ら、さまざまな分野の講師に学ぶ大人の社会塾「わかやま熱中小学校」が、16日に和歌山市中之島の「ワークアンドスタディ・イデア」に開校する。地域に根差した新たな学びと実践の場として、全国に広がっている取り組み。県内では上富田町、かつらぎ町での開校に続いて3校目。第1期の講師陣も決まり、現在、受講生を募集している。

熱中小学校は、日本IBMで常務を務めた堀田一芙(かずふ)さんが「もういちど7歳の目で世界を…」をテーマに、2015年に山形県高畠町の廃校となった小学校で始めた取り組み。現在は米国シアトルと日本各地に計22校が開校。約350人のボランティア講師がおり、地域に根差した新たな学びとその実践の場として、18歳から88歳までの約1000人が学んでいる。

和歌山市では、和歌山城を中心にした観光誘客などに取り組む一般社団法人和歌山新城下町DMC(西平都紀子理事長)が運営を担う。

月1回、地元ゆかりや全国からの講師を招いて開く。対面授業の他、オンラインでも実施する。

授業料は半年間で一般1万5000円。学生1万2000円。オンライン9000円。

申し込みは事務局(℡073・422・5538、wakayama.necchu@gmail.com)。

開催日と予定講師は次の皆さん。時間はいずれも午後1時から。開校の翌月からは毎週第土曜日に授業を開く。

【16日】立川裕大さん(伝統技術ディレクター)【5月20日】広谷純弘さん(わかやま熱中小学校校長、建築家、東京理科大学教授、和歌山大学客員教授)【6月17日】山田玲子(料理家)【7月15日】山本貴博(物理学者、東京理科大学理学部教授)【8月19日】若宮正子(世界最高齢のプログラマー)【9月16日】斎藤紀男(日本宇宙少年団〈YAC〉相談役、JAXA元副本部長)

創立者の堀田さん(2月に開かれたプレスクールで)

創立者の堀田さん(2月に開かれたプレスクールで)