タッチして情報入手 伊太祁曽神社に電子板
和歌山市の伊太祁曽神社は、神社の由緒や参拝方法などを紹介するタッチパネル式の電子案内板を境内に設置。10日に協賛企業の関係者ら参列のもと、清はらいが行われた。
割拝殿の前に設置された「神社ナビタ」は高さ約2・3㍍、横幅約2・4㍍。全国各地の神社で導入が進んでおり、116番目の設置。県内では初めてという。
木の神を祭る同神社の景観になじむ濃い茶色。日本的で落ち着いた雰囲気の音楽が流れ、左側上部のディスプレーでは、境内の案内や参拝の作法、授与品などをタッチパネル操作で確認できる。英語表記でインバウンド(外国人旅行者)に対応し、同神社の厄難除けの「木俣くぐり」も英語で分かりやすく紹介。和歌山電鐵貴志川線の時刻表が添えられ、右側には古地図風の周辺案内もある。
最近は海外からの参拝者も増えているといい、奥重視宮司は「若い人や外国の方が興味を持って使ってくれている。一つでも『なるほど』と知ってもらえればうれしい」と話していた。